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2007年9月2日開始。いつまで続けられるかな?
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兄の仮通夜が明けて、通夜の日に私と娘は一足先に福岡へ戻った。
私の仕事の予定が連日入っていた事と、娘の始業式があったからだ。

本当は火葬まで一緒に居たかったのだが、同時に亡くなった晩までで、私のする事は終わったという感じもしていた。
娘と新大阪駅に行き、小さな将棋のセットを買った。700系の新車両になりとても快適に変わっていた新幹線の中で、娘と一つのお弁当を分けて食べ、将棋をした。

博多に着いた頃、大阪では通夜で大勢の人が兄のもとに駆けつけていた。

大きな荷物を抱えてやっと家に帰り着き、娘の始業式のしたくに追われる。
翌日からまた早起きの日々が始まった。

クライエントさんの為の準備、セルフカウンセリングの為の準備、合間に子供のおやつや食事の準備、そしてカウンセリングやワークを実施すること…。
老犬の介護、粗相の始末、娘の宿題をみてあげること、本を読んでやること、連絡帳への回答…。
いつもやっている事だけれど、坂本が居ないとやはり一人でそのすべてをやる負担は大きい。

そして、カウンセリングやワークの最中はそれに集中していて他の事はまったく考えないのだけれども、家事や掃除などしているとふと何か、ぼーっとして手につかない状態に気づく。

人の死は、考えている以上に人の心にダメージを及ぼす。
いつも人にそう言っているけれど、今回は身をもって体験する。
特にOE(過度激動)を持つ私には、普通の人以上の何かが起きても不思議はない。

必要最低限の仕事以外は、何も増やしたくない、増やせない、という状態になっている事に気づく。

やがて兄の葬式が終わり、翌日まで家族と一緒に過ごした坂本が、深夜に戻ってきた。
翌朝、娘をバス停まで二人で送ってから、どこかでコーヒーを飲もうと坂本に持ちかけた。
二人でマクドに入って(スタバが良かったのに。ケチが一緒だとどうもランクが落ちるのだ。ブーブー)大阪の事をあれこれ話す。

話していて気づく。
私はつくづく、兄の人生が可哀想でならなかったのだ。
人の人生、人のした選択、それは誰にもどうしてやる事も出来ないのだけれど。
それでも、兄には幸せでいてほしかった。
もっともっと、幸せになって欲しかった。
何度も何度も、その言葉が繰り返される。

私は兄の人柄が好きだったし、もしもっとそばにいる事が出来たら、兄と語り合う事が出来たら、彼をもっと深く理解しもっと好きになっただろう。そして彼の安らぎにつながるようにと、いつも彼を慰めただろう。

今生で、彼に寄り添う機会がなかった事が本当に残念だった。
何だかいろんな事が手に付かないのは、この残念さを深い深い処で感じているからなのだと、ようやく分かった。


坂本は、兄が生まれ変わるとしたら、リスが一番似合っていると言った。
可笑しいけれど、確かにリスになった兄はとても幸福そうに思えた。

バリーさんによれば死の瞬間に、その魂の転生に立ちあった人とは来世での絆がとても深くなるのだそうだ。兄は私たちのそばにやってくるかも知れない。


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