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2007年9月2日開始。いつまで続けられるかな?
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日常を離れ
出来るだけ自然の豊かな場所で
自分の為だけに時間を使う

という機会は 人生の中でもっとも豊かな時間の一つだと思う。

私の場合は今のところ、宿泊型のワークショップに参加するか、そのワークショップを主催するか、という事である。

いろんなワークショップに参加してきたが、そこで出会う参加者から感じるのは、「自分自身に対する誠実さ」「人生への真剣な態度」だ。
癒しというキーワードで多種多様なサービスが提供されている現代で、営業キーワードに流されて温泉や旅行に行く事と、自分の意志でワークショップに参加する事は、「自分の人生に対する真剣さ」という点で一線を画すると思う。

ワークショップは、人生の学びであり同時に遊びでもある。
新しい自分に出会ったり人と出会ったりする事は喜び以外の何者でもない。
学びとは可能性を発見することだと、フリッツ・パールズは言い残した。

さてワークショップを主催する側として私が追及しているのは、参加者がコミットして確保してくれた限られた時間の中で、いかに豊かな「何か」が出現するように場を創造するかという事に尽きる。
私が今開催しているのはわずか2泊3日のワークショップだ。10日などの長いものは長いなりの苦労があると思うが、2泊3日という極めてコンパクトな時間で「参加してよかった」と思える内容にする責任を負うのは、恐ろしいほどの真剣さを要求される。

まず一番に重要なのは参加者の輪を形成することをいかに達成するかだ。
すべての人が自分のペースでいていい、自分を優先していい、という条件の元、それでも完全に他者を無視するのではなく、自然な形で他者をいたわる事のできる「人間としての特性」を引き出す事がポイントだ。利己的と自己中心の違いを明確に指摘できるスキルが要求される。

そして、多くの人が、他者を思いやる時には自分の事を忘れてそっちのけにしてしまう。人の事を優先して自分自身をないがしろにする。その結果自己価値を下げ、あるいはへとへとに疲れてしまうという事を人生の中で繰り返している。

だから私のワークショップでは、自分を世界でもっとも価値のある存在として尊重することと「同時」に、他者へもいたわりや優しさを発揮する姿を目指している。

今回のワークショップで私を心から感動させたのは、参加者が互いをいたわり、本当になんの力も加えられない自然な状態で、自分の中から溢れてくる思いで人の事を考えて行動することが一度に実現した瞬間だった。
彼らは、その瞬間、間違いなく世界で一番美しい存在だった。

過去に傷つき、自分として生きることを許されず、または人のために生きて、傷だらけの彼らだった。そんな彼らが自分に誠実に向き合う時、まず自分自身を優先することを懸命に行う。それは彼らにとって不慣れな事なのだ。だからこそ懸命に、エネルギーを傾けて行わなければならない。そして、他者も自分と同じように「自身との対話」をしていると知っているからこそ、邪魔をしたくないのだ。どのくらいの距離で、どのくらいの関係を持ち得るかを計りかねて、他者に対して慎重になっていく。
静かな静かなグループだった。食事の後はお通夜のようだった。
だがそれを壊さず見守る事を選択した。彼らに外部から力を加えて仲良しグループを演じさせてはならないと判断した。エネルギーは静かに、しかし確実に蓄積されているように感じた。

決壊が起きた。
それは一人の「これ以上自分に向き合う事は怖い、もうやめてしまいたい」という心からの訴えに始まった。それを引き金に次々と参加者は極めて正直な気持ちを「場」に出すことを始めた。
この瞬間が、ホットスポットだった。

溶解していく。次々に、一人ひとりの中で壁が、鎧が、他者への怖れが、溶解していく。自分に向き合うことに怯え、助けを必要としている者への愛が出現した。救済が始まった。それはどこにも犠牲のない、きわめて純度の高い愛だった。

この場が完全な安全であることを、全員が確信した。
そして全員が自分自身の奥深くにより向き合い、出会い始めた。
自分が自分に対して何をしてきたか。そして今この瞬間にも何をしているか。
彼らはそれにより精密に出会い始めた。安全だからだ。
「責められる可能性」を最小に出来たからだった。

心理学的なアプローチは、様々開発されている。
どれも効果的だし有用だと思う。

しかし愛が先ず、すべての前提としてそこにある事。それが何よりも早い。最高の結果を出す。私はそう信じている。

自分に対する愛。他者への自然な愛。信頼すること。

愛ある処に すべてが実る。


彼らと過ごした3日間を、私は誇りに思う。
彼らは間違いなく素晴らしい人々だった。



「幾百の生を終え 今を生きるすべての命へ
 今生こそ 完全なる無防備に留まり
 与えられる愛のすべてを受け取ることが出来ますように」

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