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2007年9月2日開始。いつまで続けられるかな?
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私は、小さい頃から動物が大好きで 特に犬は本当にたくさん飼ってきました。
だから、たくさん、お別れも経験してきているはずなのです。

いつも、お別れは胸が張り裂けそうに辛かった。頭が割れそうになるほど泣き
明かしたし、ほとんど絶望に近い感覚で壁に頭を打ち付けて死んでしまいたい
ほどでした。
だけどすぐに、次の動物と出会いたいと思っていたし実際にすぐ次の犬を迎え
ていました。

それなのに、今回は今までと全然ちがうのです。
私は、次の犬や猫を迎えることをとてもためらっています。
怖いのです。どんな命も、私より先に死んでしまう可能性が高いのだから、また
あんなに苦しむ姿を見守らなければならないのか…そう思うと、とても怖くて、
新しい犬や猫を迎えたいという強い思いが、沸いてこないのです。


以前の私には、犬という存在は、絶対に裏切らない、愛情の補給源でした。
必要なだけ親にかまってもらえず、長女の責任というプレッシャーに常に苦し
んでいた幼い頃の私には、依存する対象が必要でした。
そして、犬ほど私を裏切らず、与えた愛情以上の純粋な愛情を返してくれるもの
は他に居ませんでした。別れがどんなに辛くても、犬なしでは生きていられない
ほど、私は犬という家族を必要としていました。
それは、チャムと出会った頃までずっとそうだったと思います。

勉強のため家から遠く離れた土地に暮らすことになった時、私は無理やりジル
(雑種の犬)を一緒に連れていきました。ジルが一緒なら家族と遠く離れてい
ても平気で、私はホームシックになることは全然ありませんでした。

アメリカに留学した時には、最初ホームステイしたお宅の犬を可愛がりました。
そのお宅の人の名前は思い出すのに苦労するけれど、犬の名前はすぐに出てきま
す。ペトラという赤茶色の大型犬でした。その後、ステイ先を離れ、一人暮らし
をするようになると、犬を飼いたくてたまらない日々を過ごしました。でも日本
に連れて帰れないかも知れないということを考えて、我慢していました。アメリカ
で私がひどく体調を崩したのは、たぶん犬と暮らせなかったからではないだろうか
とも思っています。

結婚する直前に、大好きだったジルが交通事故で死んでしまいました。本当に辛く
て、私は毎日食事が喉を通らないほど、泣いて過ごしました。仕事中にも、ふとし
たきっかけで涙が溢れ、傍目にみても私の様子はきっとおかしかったと思います。
そんなに悲しんでいたのに、私は結婚するとすぐに家族になる犬を探して週末ごと
にいろんな場所のペットショップをはしごしました。犬の居ない生活に耐えられな
かったのです。
そして、チャムに出会いました。


今、私はももが死んだことを悲しんでいますが、あの頃までの悲しさとは全然質が
違うなと思います。私は、いつの間にか、依存することをやめたようなのです。
これまで、私にとって犬が死んでしまうということは、自分自身の体や心がちぎれ
て、バラバラになってしまうような感覚のする経験でした。バラバラのままでは生
きられないので、私はそれをかき集めようとするかのように、次の犬が必要でした。

でも今回のもものことは違うのです。
私は私のままだし、どこもバラバラにはなりませんでした。
ただ、心の奥の一番柔らかくてデリケートな部分に、ひどい擦り傷のような怪我を
しました。そんな感じです。
ももが死んだことは、もものことで、私はどこも死んだりしていないのです。

ももと別れる悲しさ、ももが苦しんだことによって心は深く傷つき今も癒えていま
せんが、それでも、私はどこも死んでいないし、ちぎれていません。ももは逝って
しまいましたが、それはももが逝っただけであって、私はこうして無事なのです。
かき集めようとする飢えのような衝動はなく、ただただ、静かに自分の心が深く傷
ついたことを見つめているし、逝ってしまったももを想い祈っている、そんな感じ
なのです。


動物との別れで、こんな経験をするのは、初めてのことです。

そして、私は、動物という存在が自分の外側にあるが故に、その命が傷ついたり、
病んだりして苦しむことを心の底から恐れています。私にしてやれることは何もな
く、ただ祈ったり、側にいることだけしか出来ないのです。

命は 一つ一つが 完全に自分の分の荷物を背負っていて
誰もそのかけらさえも 肩代わりしてやることはできないのだと
私は つくづく 実感しています。



こんなこと書いて…
読む人に分かるのかしら きっとつまらないわよねと
ちょっと心配に思いつつも、今日の思いを書いてみました。

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