忍者ブログ
Admin / Write / Res
2007年9月2日開始。いつまで続けられるかな?
カレンダー
09 2024/10 11
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
プロフィール
HN:
MoonLeaf
性別:
女性
職業:
Peace Maker
自己紹介:
Member of MENSA International
最新CM
[04/21 ボーズ]
ブログ内検索
アーカイブ
バーコード
フリーエリア
忍者アド
カウンター
アクセス解析
[516]  [515]  [514]  [513]  [512]  [511]  [510]  [509]  [508]  [507]  [506
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

またたく間に 初七日をすぎて
ももが居ない毎日が 何事もなく通り過ぎています。

なんとなくだるくて 夫と娘だけで買い物に行ってもらい
家に一人で残ってみて 改めてももが居ないことを深く実感しました。

ももが死んだとき、娘が遺体にすがって、最初に言った言葉。
「もう絶対 お留守番は嫌だ」

これまで、数え切れないほど、幼い娘を留守番させて仕事に出かけました。
それに彼女がかろうじて耐えられたのは、ももやチャムという家族が一緒
に居たから。娘はももが居なくなった家に一人残されることの寂しさを
瞬間的に確信したのでしょう。

私も今日、一人でお留守番してみて、本当に娘の寂しさがわかった気が
しました。ももはいつも人の側に寝そべっていて、目を泳がせれば必ず
ももの姿が視界に入っていたのです。玄関に誰かがくれば一番先に気づい
て警戒してくれます。娘にとって大きな犬の姉妹は、頼もしかったでしょう。


明日は講義です。いつもなら娘はお留守番を言い渡されるところですが
明日は連れて行こうと思います。

この寂しさに馴れるよう仕向けるのか、それとも新しい動物を迎えるのか
思案しています。娘はまだかなり不安定で 夜になるとももの匂いが残っ
ている毛布に顔をうずめて、静かに泣いています。
彼女にとって姉妹が亡くなったのとおなじことですから 無理もないこと
です。
こんな大きな悲しみの渦中にあるときには この悲しみが癒える未来など
感覚として信じられないものですが 時が少しづつ少しづつ 痛みを和ら
げてくれるはず。

ももの写真を部屋に飾ってあげなくては、と思っています。
でも 何も手につかず 部屋の片づけも整理もほったらかしです。
看病疲れなのか夏バテなのか 家族全員 体調が思わしくなくしょんぼり
していますが 今はすべきことは出来るだけ放り出して、眠って休んで
心の傷がするに任せるのが一番なのかも知れません。

そうしていれば 元気を絞り出して作らなくても 自然と出てくるはず
だから。体と心のプロセスも 自然のままに任せて ゆったりと過ごして
みます。

NHKで うまれつき心臓が悪く、移植手術を受けたけれど寿命が短いと
宣告された18才の女の子のドキュメンタリーを放送していました。
彼女は延命治療を拒否し、家で自然に死に行くことを選択しました。
娘の選択を尊重しながらも、一日でも長く生きて欲しいから治療を受けて
欲しいと懇願する両親のやりとりがありました。自分らしく生きて死にた
いという娘さんの意志は固く、まさに自然な死を迎えました。意識もうろ
うとする彼女を父親が抱いて、喘ぎつつ死にゆく様はももの最期を思い出
させて、涙が止まりませんでした。

本当に医療を介在させずに死んでいくことは 人間も動物も同じ、自然な
命のプロセスなのだと感じます。けれど医療行為という、人間になら出来
ることがあると思うと、それをしない選択の上での死というものは、本人
にも家族にも、何ともいえない壮絶な勇気が必要で、呼吸が苦しくなって
怖いという彼女の言葉もそれを物語っていました。

もももきっと、苦しくて苦しくて、怖かったと思います。
だけどその瞬間の事だけを見ず、大きな生命活動の流れ、自然の仕組みの
中でそれを見れば、死の瞬間というのはプロセスのひとつに過ぎないのだ
とも思えてきます。

生まれるときと死ぬとき。
それは私たちすべての命にとって試練のときです。
そこをどのように駆け抜けるのか、それを選択できるのは人間だけです。

ももはその試練をあまりにもありのまま自然に受け入れ、苦しいことは苦
しいままに、怖いことは怖いままに、瞬間瞬間を生き抜いて、走り抜けて
逝きました。あまりに天晴れ。
もものようにすることは 大変な勇気が必要です。
でも ももがお手本を見せてくれたのだから 私はもものあとをなぞるだ
けだと 何となく、勇気が出るのです。

生きて 生きて 生きて 日々をかみしめる。
今は 今この瞬間だけしかないのだから。

いつでも 今に帰ること。ゲシュタルトの基本です。

拍手[2回]

PR
この記事にコメントする
Name
Title
Color
Mail
URL
Comment
Password   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret (管理人にのみ表示)
Copyright ©  I realize it when I through it All Rights Reserved.
* material by Pearl Box   * Template by tsukika

忍者ブログ [PR]