忍者ブログ
Admin / Write / Res
2007年9月2日開始。いつまで続けられるかな?
カレンダー
09 2024/10 11
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
プロフィール
HN:
MoonLeaf
性別:
女性
職業:
Peace Maker
自己紹介:
Member of MENSA International
最新CM
[04/21 ボーズ]
ブログ内検索
アーカイブ
バーコード
フリーエリア
忍者アド
カウンター
アクセス解析
[462]  [461]  [460]  [459]  [458]  [457]  [456]  [455]  [454]  [453]  [452
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

一日のうち、出来るだけ被災者のことを思いながら過ごそうとしていると
これはとてつもなく、罪悪感との対決であると気づく。

美味しいものを食べるとき 被災者は限られたものを限られた分だけしか
食べられないのだと思い出す。
あれが食べたい、これが飲みたいというささやかな願いさえも口にしない
で我慢しているのだろう。

そう思うと、ごく当たり前に食材を手にして、好きな献立を作り、好きな
だけ食べられる自分の贅沢さとのギャップがあまりにも大きくて、
「ごめんなさい、ごめんなさい」という気持ちが湧いてくる。

暖かいお風呂に入ると、いまだあの津波の日から一度もお風呂に入れない
まま雪の降る寒い土地で我慢している人の体の辛さを思う。
そして「ごめんなさい、ごめんなさい」と思ってしまう。


この罪悪感と、どうやって向き合うべきなのだろうか。

「ごめんなさい」と言っている罪悪感いっぱいの自分をよく感じてみる。
ごめんなさい、という言葉の中身をもっともっと詳細に、感じてみる。

ごめんなさい、私があなたよりいい思いをしているなんて。
あなたがそんなに辛いのに、私だけがこんないい思いをしている。
ごめんなさい、あなたに私の分を持っていけなくて。
私が先に幸せになるべきじゃないのに。
あなたより先に私にいいことがあるなんて 本来許されていないはずなのに。
いけないことをしています。これは間違いです。
私が先に楽をして幸せになるなんて間違いなんです。
私はあなたより後で あなたに与えられた残りを与えられるべきなのです。
ごめんなさい。間違いなのです。どうか怒らないで下さい。
私は出来ればこのよいことを辞退してあなたにお譲りしたい。
そうすれば、私は恐れる必要もなく、安心していられるのです。
私を怒らないで下さい。私からこの幸せを持っていっていいですから。



………なんてことだろう。
私は自分の価値を、生まれつき人より低い者であると思っている部分があ
って、それが罪悪感の根なのだ。

つまり、罪悪感とは、相手への愛情や純粋な善意から生まれるのではなく、
自分の価値を引き下げられ、それを自分自身が受け入れた結果生み出すものなのだ。

そして、私は自分によいことがあれば、相手がそれに腹を立てると思って
いる部分があるのだ。つまり、相手への信頼が根本的に傷ついている。
人は私の幸せに腹を立てるかもしれないと、私は疑っているのだ。

これはどういうことか。
つまり私のこれまでの人生のどこか、おそらくは幼い頃に、私にとっての
幸せが他者には面白くないことだったという経験をしているのだ。
相手からどういう手段でかはわからないが、傷つけられたに違いない。
だから私は相手が怒ることを恐れて、自分の幸せを先に差し出そうとする。
これはまるきり、弱者というよりも奴隷の態度だ。


私は罪悪感と向き合う。
このような時に罪悪感を感じるのは、誤った感じ方だ。
その罪悪感は根本から間違った感覚であることを、自分自身に再教育する。
それは、「幸せな私」を娘に置き換えることで簡単に実現する。
遠くにいる娘が幸せでいて、私が不幸でいることに、娘が罪悪感を抱いて
いたら、私は娘にこう伝えたい。


おまえに起こる幸せがなんであれ、
それが小さいものであれ大きなものであれ、私は心から喜ぶだろう。
たとえ私が泥にまみれて、不幸な時に、遠いおまえが遊び歌い、清い泉で
泳いでいたとしても。
私はおまえにそのような幸せがあることを、自分の不幸の中で喜び、
そして自分の不幸が慰められるのを感じるだろう。
そのように私はおまえを愛している。

私がどのように不幸だったとしても、私はおまえの幸せを喜ぶ。
だから安心して、美味しいものをおたべ。
暖かい寝床でゆっくり眠るのだよ。
清潔な服をきて、元気に歩いておいき。
もしも遠く離れたおまえが不幸で、泣き暮らしているのなら、冷たい
泥の中にいる私の不幸はさらに大きくなるだろう。

だから覚えておいで。
おまえが元気で幸せにいてくれることは、私の不幸を減らすのだ。
安心して、幸せでいておくれ。
おまえが幸せでいるならば、世界の幸せの量をおまえは一人分増やし
ているのだから。
おまえが誰かと一緒に幸せを分かち合うならば、世界の幸せの量を
もっと増やすだろう。
だからおまえができる限り幸せでいることは正しいことなのだ。

そして、おまえが自分よりも不幸な人々のことを忘れず、その人の為
に祈りながら暮らすなら、私はおまえを誇りに思うだろう。
おまえの心が豊かで優しく、そして誰かの苦しみを心においておける
ほど強いことを、心から誇りに思うだろう。

おまえの心に、一片の曇りも、罪悪感もないことを願っているよ。
だから、安心して幸せでおいで。



そうして罪悪感を鎮めた時、被災者の辛さに悲しむ気持ちが静かに座
っているのを感じる。
その気持ちで手を合わせ、どうか少しでも癒されますようにと祈って安
らかな呼吸を差し出す。


罪悪感をほどく実践の日々を、過ごしています。

拍手[1回]

PR
この記事にコメントする
Name
Title
Color
Mail
URL
Comment
Password   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret (管理人にのみ表示)
Copyright ©  I realize it when I through it All Rights Reserved.
* material by Pearl Box   * Template by tsukika

忍者ブログ [PR]