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2007年9月2日開始。いつまで続けられるかな?
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マイケルジャクソンの「That's it」が公開期間延長決定となった。

全世界のマイケルファンが観ているのは当然だとしても、これま
でマイケルに興味の無かった人や、50代、60代、それ以上の
人たちが観にきているのだそうだ。
あれだけのスーパースターがコンサート直前に死んでしまったの
だから、その話題性から注目されても当然だろう。

けれどもし、まだ観ていないなら、是非観て欲しい。
最初から最後まで、私の頬に涙がつたわないシーンはなかった。

マイケルが、どんなに一生懸命に生きていたのかが、本当に伝わ
ってくる。彼が生きている間、マスコミは容赦なく彼を追いかけ
まわし、整形を繰り返し、奇行に走るといって、バッシングした。

死んでしまってから、マスコミのバッシングは手のひらを返した
ように、彼の偉業を讚える内容にすり替わっている。マスコミは
本当に厚顔無恥の恥知らずだ。

今回のフィルム「That's it」は、最後のコンサートのリハーサル
風景を、マイケルの個人的な記録として撮影していたものから編
集した映像だ。リハーサルなので当然マイケルは「合わせ」程度
に、力を抜いて歌い踊っている。つまり、「流している」状態で
あって全力ではない。
それでも尚、世界中から選りすぐられたトップダンサー群の中に
燦然と光り輝く彼のものすごさが分かる。
衣装も着ていない。彼はルーズな私服で、ダンサーたちのダンス
に合わせているだけなのに圧倒的存在感に胸が押しつぶされそう
になる。あれで「合わせ」なのか。あれで。

彼は本当に、もはや誰も到達することの出来ない領域にあった
人類最高のエンターテイナーだった。
その能力の高さ故に、彼の個人としての人生は完全に壊れていた。

彼は5才の頃から、アイドルとして絶大な人気を誇った。けれど
もその代償は、彼が独りぼっちで背負うには大き過ぎた。
彼自身、語っている。

「僕には完全に子ども時代がなかった。クリスマスも、バースデ
ーパーティも、子供たちが普通にもつべき楽しみのすべては僕か
ら奪い去られていた。代りに与えられたのはハードワークと、苦
しみだった」

彼はとても優しい人だった。
見れば分かる。彼は孤独な人だった。
愛したがっていた。愛されたがっていた。

「僕はみんなとおんなじだよ。簡単に傷つくし、バツの悪い思い
もするんだ」

ファンはそんなマイケルを知っていた。
シャイで、子供っぽい、純粋なマイケル。
いつも傷ついて、泣いていたマイケル。

その彼が、ステージでは圧倒的な絶対神になる。
激しい痛みを抱えた彼が、世界を、地球を、子供たちを救おうと
歌う。全力で踊り、笑顔で、美しい歌声で愛を発信し続ける。
だからこそファンはマイケルが好きだったのだ。

あのプライベートフィルム「That's it」を観ればわかる。
マイケルはステージにいるとき「音楽そのもの」になる。
人ではなく、その呼吸、その動き、その声、その存在全てが、
「音楽そのもの」になる。彼は人の形をとった「メッセージ」そ
のものになり、だからこそその伝達力の強さにその場にいるすべ
ての人が圧倒される。
彼を見て、その歌を聴いて、何も感じずにいられる人間はいない。

彼は芸術そのものであり、音楽そのものだった。
そういう風にしか生きられない存在だったのだ。
彼の圧倒的な才能が、彼の個人としての幸せを奪ってしまったの
かもしれない。

この地上で、彼は決して幸せではなかった。
それでも50年の人生のうち45年を、地上にいる人類全ての為
に捧げ、力尽きて帰っていった。
地球を救おう、子供たちを救おうと、最後まで歌い続けた。

私が、マイケルを美化し過ぎていると思う人もいるだろう。
彼が完全無欠の人間だったとは思わない。彼が普通の人間として
生きることを、その才能や周囲が許さなかっただけのことだ。
マスコミを含め、世界中が、そして彼の家族さえも、彼を一人の
人間として静かに生きさせてやろうとはしなかったのだ。

彼の生き辛さと、大きな孤独には 私は共鳴せずにはいられない。
彼をわかってあげて欲しかった。
あんなに苛めないでほしかった。

「音楽そのもの」になれる人間は本当に数少ない。
目撃せよ。絶対的才能とはこの事であると。

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