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2007年9月2日開始。いつまで続けられるかな?
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娘がときどき 「ねえママ〜 わたしをかまって〜」と言う。

私のベッドに来て潜り込み、「自分のベッドで寝なさい」と言っても
布団をかぶって出てこない。布団の中から甘えて笑う声がする。
「だってかまってほしいんだもん〜」

娘がかまってほしい、と素直に言うことのできる関係でよかったと思う。

私は母にそれを一度もいった事がない。
伝えようとしたことも一度もない。

だから私は 幼い頃から 生き直しを決意する30代までずっと
母に甘えることができないまま 愛情に飢えて凍りついて生きていた。
ただ母が気付いてくれるのを じっと立ち尽くして待っていた。
母が気付いてこちらを向いて笑ってくれるのを。
長い長い間 待ったけれども それは一度も起こらなかった。

私にとって 自分の言葉で自分を語ることや 相手に自分の気持ちや
願いを語ることは ものすごく恐ろしく、しかも難しい事だ。
けれどそれを出来るようになることが自分の成長には欠かせないとわ
かり、一生懸命に 大事な人だとおもう相手にだけは伝えようとして
きた。

今でも 夫にでさえ 自分の正直な気持ちを話そうとすると言葉より
先に涙が溢れて 言葉になるときには搾り出すような声になってしま
う事もある。
気持ちを言う為には ビルの上から飛び降りるほどの覚悟が必要な時
さえもある。

夫が私を 決して拒絶したり無視したりしないと分かっていてもなお。

人に自分の思いを伝える事は その人への、私に出来る精一杯の誠意
だし、同時に 深く傷つくかもしれないリスクを背負った恐ろしい行
為なのだ。

私と同じように 自分の思いを口に出来ず 凍りついている人たちは
たくさんいる。だから私は彼らにワークという安全な場を提供し続け
ている。自分の思いを口に出すための 安全な練習場所が必要だから
だ。

大事な人だと認識しているから 私の正直な思いを話す。
その人が 私の言葉に なんの反応も示さない時 私の中の深い傷が
血を噴き出して 痛みに変わる。

こんなに いっしょうけんめい てをさしだしたのに。
こんなに こわいことを がんばったのに。
わたしは このひとが だいすきなのに。
このひとは わたしをむしするんだ。
わたしのことも わたしのくるしみも このひとには どうでもいい
ことなんだ。

そう言って泣いているのは 私の中の 小学4年生くらいの私。
凍りついた冷凍庫のような場所で うずくまって泣いている。

自分の中にそういう深い深い傷があることを 鮮明に見る事ができる
ようになって 私はずいぶん強くなった。

あなたの傷を知っている。
あなたの嘆きを聴いている。
あなたがどんなに頑張ったか ちゃんと知っている。
そのメッセージを届けることが出来るようになったからだ。

何才になっても 傷つくことはあるけれど
そのケアを人にしてもらおうとは もう思わない。
相手を責めようとも思いつかない。

相手から反応がないことを 無視したのだ と言うのは 事実に解釈
が加わっている。仏教的な考え方ではこれが誤った考えだという事に
なる。誤った考え、誤ったものの見方が、誤った解釈を生む。
事実は 相手がわたしの行動や言葉やなげかけに 反応を返さないと
いうことだけだ。それ以外はすべて私の頭が生み出したもので 正確
には事実ではないのだ。

反応がない という事の理由は 無視している 以外にもたくさんあ
り得る。伝わっていない・どう返せばいいのかわからない・返そうと
準備中・考えがあって黙っている・etcetc

たくさんの可能性があるのだし 私には所詮相手のことはわからない。
だから私は 自分がどんなに傷ついても あなたのせいで傷ついたと
は言わない。あなたが悪いから私が傷ついたとも言わない。

けれどそれでも 私が大事にしたい事がある。

大好きな人からはかまってもらいたいものだ。
心を開いた人からは 優しく触れて欲しいものだ。
そういう事を 基本的に理解出来ている人とだけ 心の付き合いをす
べきだろう。


娘が ベッドに潜り込んでくる。
ママ、私をかまって と笑う。
この幸せを 得られただけでも 私の人生の格闘は実っている。

私は娘の こんな正直な訴えを無視出来ない。
どんなに忙しくても応えてやりたいと思う。
それが 人間として生きる上で 人間らしさの源である 愛だと感
じる。愛を与え合う関係を 全ての人と結びたい。

それを理解し 実践しようとする人たちと手を繋いで生きたい。

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