2007年9月2日開始。いつまで続けられるかな?
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2年くらい前に、知人が「鋼の錬金術師」にハマっていると話してくれた。
タイトルはそれ以前から知っていたけれど、アニメやマンガから遠ざかっていたのでその時は見なかった。
最近、娘のひまつぶしの為にコミックレンタルをするようになって、自分の知っている良い作品を借りてきていたのだが、毎回10冊借りるものだからどんどん読むものがなくなり、ついにネタ切れ。
仕方ないので、話題作やこれまで読むのを後回しにしていたものに手を付けていくと、期待以上に良い作品に出会えた。その一つが、鋼の錬金術師だ。知人の言葉がずっと頭に残っていたので、手に取ったのだ。
正直、期待以上によい作品に出会った。アニメ化されたものも見始めているが、マンガにないアニメオリジナルのストーリーを組み込んだものは、原作とは別の意味で作品への愛がこもっていて、なかなか面白い。
カテゴリーは少年マンガのファンタジー。
錬金術という名の、空想上の科学的魔法を操る主人公が、失った自分と弟の体を取り戻す為に旅をするというストーリーだ。
設定、キャラクター共に浮ついたところがなく、錬金術という新しい見せ方の割に導入部分も分かりやすく、とても好感を持てる。いつも読者目線を外さない心配りが感じられる作品なのだ。
だいたい少年もののファンタジーというジャンルには、ものをよく考えていない軽薄さが透けて見えるものが多い。または設定を活かし切れず、結局すべてが中途半端になっているもの。製作者のこだわりで、ストーリーラインが曖昧になり、全体のまとまりがなくなってしまうもの。これが描きたいのなら設定はファンタジーである必要がないというもの。ファンタジーという架空を描き切れない為に、登場キャラの心情までもが嘘臭くなってしまうもの。
ファンタジーをしっかりまとめあげるのは、かなりの力量が必要なのだろう。
そんな中でこれまでにない錬金術という斬新な包み紙で、しっかり足が地面についた王道さを感じる作品。
力強い絵柄。少年誌にはぴったりくるバトルアクションシーン。
でも、どこかに女性の匂いを感じる。
作者は女性だろうか…、少なくともこのストーリーラインは女性ではないだろうか…
そう思って作者について少し調べると、やはり幼いお子さんをお持ちの、北海道出身の女性。
ああ、そうか、わかるなあと思った。
この作品からは土の匂いがする。
変な言い方だけれど、しっかりと土の大地を踏みしめる、力強い足の裏を感じる。
そして命を産むという、とても原始的で力強いエネルギーがこもっている。
実際、調べてわかったが作者は、この作品の連載中に子供を産んでいる。
しかも休載なしで出産、子育てを乗りきっているという。
ものすごいタフさだ。私など到底考えられない。足下にも及ばない。
その力が、作品にも乗り移っている。
朴とつさ。素直さ。兄弟愛。折れない心。
読み進めるごとに、この作品を、登場人物たちを大好きになった。
憎いはずの敵も、何故か愛おしい。
それは、敵には敵の考え方、思想、論理があることを、余すことなく描ききっているからだ。
この作者は、生きるものすべてに対する、もしくは命そのものに対する愛をもっているのではないか。そう思った。
作品とは、読む人に何を与えるべきか、何を伝えるべきかを魂を削って考え抜いた人にこそ、発表する資格が与えられるものだと思う。同人誌やネット上での気楽な発表も、遊び場としては、あっていいが、作品をみればやはりアマチュアレベル。大切な時間を割いて読むには値しない。
そればかりか、雑誌に掲載されていても、プロとは認めたくない作家も数多い。
作品には必ず作者の生き様や思想が乗り移る。
だからものをしっかり考えたことのない軽薄な作者の書く作品は、かならずその軽薄さが乗り移っている。
私は、その匂いだけで、自分の時間をどの作品に費やすかを決める。
私の勝手な認定だけれど、荒川弘、プロ作家として認める。
この作家はいい。この人の作品は、追いかけていこう。
タイトルはそれ以前から知っていたけれど、アニメやマンガから遠ざかっていたのでその時は見なかった。
最近、娘のひまつぶしの為にコミックレンタルをするようになって、自分の知っている良い作品を借りてきていたのだが、毎回10冊借りるものだからどんどん読むものがなくなり、ついにネタ切れ。
仕方ないので、話題作やこれまで読むのを後回しにしていたものに手を付けていくと、期待以上に良い作品に出会えた。その一つが、鋼の錬金術師だ。知人の言葉がずっと頭に残っていたので、手に取ったのだ。
正直、期待以上によい作品に出会った。アニメ化されたものも見始めているが、マンガにないアニメオリジナルのストーリーを組み込んだものは、原作とは別の意味で作品への愛がこもっていて、なかなか面白い。
カテゴリーは少年マンガのファンタジー。
錬金術という名の、空想上の科学的魔法を操る主人公が、失った自分と弟の体を取り戻す為に旅をするというストーリーだ。
設定、キャラクター共に浮ついたところがなく、錬金術という新しい見せ方の割に導入部分も分かりやすく、とても好感を持てる。いつも読者目線を外さない心配りが感じられる作品なのだ。
だいたい少年もののファンタジーというジャンルには、ものをよく考えていない軽薄さが透けて見えるものが多い。または設定を活かし切れず、結局すべてが中途半端になっているもの。製作者のこだわりで、ストーリーラインが曖昧になり、全体のまとまりがなくなってしまうもの。これが描きたいのなら設定はファンタジーである必要がないというもの。ファンタジーという架空を描き切れない為に、登場キャラの心情までもが嘘臭くなってしまうもの。
ファンタジーをしっかりまとめあげるのは、かなりの力量が必要なのだろう。
そんな中でこれまでにない錬金術という斬新な包み紙で、しっかり足が地面についた王道さを感じる作品。
力強い絵柄。少年誌にはぴったりくるバトルアクションシーン。
でも、どこかに女性の匂いを感じる。
作者は女性だろうか…、少なくともこのストーリーラインは女性ではないだろうか…
そう思って作者について少し調べると、やはり幼いお子さんをお持ちの、北海道出身の女性。
ああ、そうか、わかるなあと思った。
この作品からは土の匂いがする。
変な言い方だけれど、しっかりと土の大地を踏みしめる、力強い足の裏を感じる。
そして命を産むという、とても原始的で力強いエネルギーがこもっている。
実際、調べてわかったが作者は、この作品の連載中に子供を産んでいる。
しかも休載なしで出産、子育てを乗りきっているという。
ものすごいタフさだ。私など到底考えられない。足下にも及ばない。
その力が、作品にも乗り移っている。
朴とつさ。素直さ。兄弟愛。折れない心。
読み進めるごとに、この作品を、登場人物たちを大好きになった。
憎いはずの敵も、何故か愛おしい。
それは、敵には敵の考え方、思想、論理があることを、余すことなく描ききっているからだ。
この作者は、生きるものすべてに対する、もしくは命そのものに対する愛をもっているのではないか。そう思った。
作品とは、読む人に何を与えるべきか、何を伝えるべきかを魂を削って考え抜いた人にこそ、発表する資格が与えられるものだと思う。同人誌やネット上での気楽な発表も、遊び場としては、あっていいが、作品をみればやはりアマチュアレベル。大切な時間を割いて読むには値しない。
そればかりか、雑誌に掲載されていても、プロとは認めたくない作家も数多い。
作品には必ず作者の生き様や思想が乗り移る。
だからものをしっかり考えたことのない軽薄な作者の書く作品は、かならずその軽薄さが乗り移っている。
私は、その匂いだけで、自分の時間をどの作品に費やすかを決める。
私の勝手な認定だけれど、荒川弘、プロ作家として認める。
この作家はいい。この人の作品は、追いかけていこう。
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