2007年9月2日開始。いつまで続けられるかな?
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チャムというラブラドールと暮らし始めて、私はすぐにチャムのこれからの10年以上を想像しました。
そして、いつかはチャムが死んでしまうことも考えていました。
だから、チャムが生きていた証を残したい、チャムに子犬を産ませたい、そしてその子をずっと代々飼って行きたいと思いました。
チャムの1回目の注射の時からみてくれている獣医さんはチャムの性格のよさ、我慢強さ、賢さをほんとによくほめてくれて、「チャムちゃんの子犬ならほしい人はたくさんいるよ。産ませたらいいじゃない」と言ってくれました。
そしてラブラドールを飼っている人たちのサークルにも参加していたのですが、みんなチャムの毛質の良さは群を抜いていると褒めてくれました。シャンプーは何を使っているの?どうやったらこんなに柔らかくてつやのあるきれいな毛になるのとたくさんの方から聞かれました。
チャムに子犬を産ませると話せば、きっと「チャムちゃんの子ならほしい」と言ってくれる人がその中にもいるだろうと思いました。
チャムに子犬を産んでもらうことを本気で考え始めた矢先、チャムは2歳で突然発病しました。
それは、ダニから感染する、バベシアという寄生虫による極度の貧血でした。バベシア症というのですが、熊本の特定の地域に生息するダニがバベシアを体内に持っているのです。その地域で散歩などさせると、ダニにかまれただけで、ダニの唾液からバベシアが体内に入り、体力が落ちると爆発的に増殖したバベシアが赤血球に取り付いて、極度の貧血がおこる…という病気です。
貧血なら大丈夫治るさとすぐに病院に連れて行くと、獣医さんは深刻な表情で、「これは本当に危ない。最悪のことも覚悟して」と言ったのです。
チャムは、幸い一命をとりとめ、奇跡的に元気になりましたが、バベシア症はその後も体力が落ちれば再発する可能性があるといわれ、私はとてもチャムに過保護な飼い主になってしまいました。
わが子が不治の病だったらと考えてもらえば、私の気持ちも少しは想像しやすいのではないでしょうか。
さらに残念ながら、その後わかったのは、チャムは股関節形成不全という障害も持っていました。
これは完全に遺伝が原因です。ブリーダーはこのような遺伝病のない個体を守るために厳格な血統管理をしなければならないというのが倫理的な義務なのですが、つまりチャムは残念ながら、いい加減なブリーダーによって輩出された子だったのです。
私はブリーダーではないですが、遺伝病を持つ子をわざわざ増やしてはならないことくらいはわかりますから、チャムの子に会うことは、あきらめるべきなのだと決意しました。
その後、チャムが8歳になったころ、ももがやってきました。
ももには股関節罫線不全の問題はまったくなく、小柄ながら非常に健康ですばらしい子でした。私は、ももだったら子犬を産んでも立派に育ててくれるだろう、そしてももの子犬なら健康な子だろうと考えて、ももに不妊手術をすることを先延ばしにしました。
けれど、その私の優柔不断さが、最終的には、ももに乳がんをもたらしました。
ももが早期に不妊手術をしていれば、この乳がんという恐ろしい病気にはならなかった可能性が非常に高いのです。
飼っている犬の子犬を飼い続けたい、という私の身勝手な夢のせいで、ももをあんなにもむごい目にあわせてしまったことは、本当に悔やんでいます。
だから、犬の繁殖を専門にしている立派なブリーダーさんが、真剣に血統管理をし、健康で幸せになれる気質のよい犬を生み出してくれていることは、尊敬と感謝に値します。そのおかげで、犬と暮らす人間も幸せになるからです。
その人たちに、お礼として子犬代を支払うことは、まったく矛盾を感じません。
でも残念ながら、そういう立派なブリーダーはごく一部です。
犬は繁殖力が強く、どんな素人にでも、子犬を産ませることは簡単に出来るからです。
素人が、血統管理の義務意識も薄く、ただ売れればいいと生み出した子犬、チャムもそのうちの一頭でした。生涯を通じて、チャムは股関節脱臼の痛みに苦しみ、それをつねにじっと耐えて生きました。
チャムの生涯から私は、「耐える」という言葉を感じます。
あれほど我慢強さとは何かを教えてくれた存在はほかにいなかった。
そして常に痛みに耐えていながらも、天真爛漫に幸せそうな様子を見せ続けてくれました。
チャムはいつもまなざしで私に呼びかけていました。その「ママ」というまなざしには絶対的な信頼が必ず宿っており、私はいつでも、その信頼に応えるために善い人間であろうと思わずにはいられないのです。
そういう意味では、チャムは本当に私の師でした。
でもチャムに股関節の異常がなければ、もっと違う性質が開花したはずでした。
私は、責任ある繁殖とは何かを真剣に見つめている繁殖家に出会いたいと思います。
そして、そのような人になら、お礼と敬意を込めて、お金という形で表現したいと思います。
どんな仕事にも、その責務があり、それを真摯に果たそうとするのは尊いと思います。
そして、いつかはチャムが死んでしまうことも考えていました。
だから、チャムが生きていた証を残したい、チャムに子犬を産ませたい、そしてその子をずっと代々飼って行きたいと思いました。
チャムの1回目の注射の時からみてくれている獣医さんはチャムの性格のよさ、我慢強さ、賢さをほんとによくほめてくれて、「チャムちゃんの子犬ならほしい人はたくさんいるよ。産ませたらいいじゃない」と言ってくれました。
そしてラブラドールを飼っている人たちのサークルにも参加していたのですが、みんなチャムの毛質の良さは群を抜いていると褒めてくれました。シャンプーは何を使っているの?どうやったらこんなに柔らかくてつやのあるきれいな毛になるのとたくさんの方から聞かれました。
チャムに子犬を産ませると話せば、きっと「チャムちゃんの子ならほしい」と言ってくれる人がその中にもいるだろうと思いました。
チャムに子犬を産んでもらうことを本気で考え始めた矢先、チャムは2歳で突然発病しました。
それは、ダニから感染する、バベシアという寄生虫による極度の貧血でした。バベシア症というのですが、熊本の特定の地域に生息するダニがバベシアを体内に持っているのです。その地域で散歩などさせると、ダニにかまれただけで、ダニの唾液からバベシアが体内に入り、体力が落ちると爆発的に増殖したバベシアが赤血球に取り付いて、極度の貧血がおこる…という病気です。
貧血なら大丈夫治るさとすぐに病院に連れて行くと、獣医さんは深刻な表情で、「これは本当に危ない。最悪のことも覚悟して」と言ったのです。
チャムは、幸い一命をとりとめ、奇跡的に元気になりましたが、バベシア症はその後も体力が落ちれば再発する可能性があるといわれ、私はとてもチャムに過保護な飼い主になってしまいました。
わが子が不治の病だったらと考えてもらえば、私の気持ちも少しは想像しやすいのではないでしょうか。
さらに残念ながら、その後わかったのは、チャムは股関節形成不全という障害も持っていました。
これは完全に遺伝が原因です。ブリーダーはこのような遺伝病のない個体を守るために厳格な血統管理をしなければならないというのが倫理的な義務なのですが、つまりチャムは残念ながら、いい加減なブリーダーによって輩出された子だったのです。
私はブリーダーではないですが、遺伝病を持つ子をわざわざ増やしてはならないことくらいはわかりますから、チャムの子に会うことは、あきらめるべきなのだと決意しました。
その後、チャムが8歳になったころ、ももがやってきました。
ももには股関節罫線不全の問題はまったくなく、小柄ながら非常に健康ですばらしい子でした。私は、ももだったら子犬を産んでも立派に育ててくれるだろう、そしてももの子犬なら健康な子だろうと考えて、ももに不妊手術をすることを先延ばしにしました。
けれど、その私の優柔不断さが、最終的には、ももに乳がんをもたらしました。
ももが早期に不妊手術をしていれば、この乳がんという恐ろしい病気にはならなかった可能性が非常に高いのです。
飼っている犬の子犬を飼い続けたい、という私の身勝手な夢のせいで、ももをあんなにもむごい目にあわせてしまったことは、本当に悔やんでいます。
だから、犬の繁殖を専門にしている立派なブリーダーさんが、真剣に血統管理をし、健康で幸せになれる気質のよい犬を生み出してくれていることは、尊敬と感謝に値します。そのおかげで、犬と暮らす人間も幸せになるからです。
その人たちに、お礼として子犬代を支払うことは、まったく矛盾を感じません。
でも残念ながら、そういう立派なブリーダーはごく一部です。
犬は繁殖力が強く、どんな素人にでも、子犬を産ませることは簡単に出来るからです。
素人が、血統管理の義務意識も薄く、ただ売れればいいと生み出した子犬、チャムもそのうちの一頭でした。生涯を通じて、チャムは股関節脱臼の痛みに苦しみ、それをつねにじっと耐えて生きました。
チャムの生涯から私は、「耐える」という言葉を感じます。
あれほど我慢強さとは何かを教えてくれた存在はほかにいなかった。
そして常に痛みに耐えていながらも、天真爛漫に幸せそうな様子を見せ続けてくれました。
チャムはいつもまなざしで私に呼びかけていました。その「ママ」というまなざしには絶対的な信頼が必ず宿っており、私はいつでも、その信頼に応えるために善い人間であろうと思わずにはいられないのです。
そういう意味では、チャムは本当に私の師でした。
でもチャムに股関節の異常がなければ、もっと違う性質が開花したはずでした。
私は、責任ある繁殖とは何かを真剣に見つめている繁殖家に出会いたいと思います。
そして、そのような人になら、お礼と敬意を込めて、お金という形で表現したいと思います。
どんな仕事にも、その責務があり、それを真摯に果たそうとするのは尊いと思います。
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