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2007年9月2日開始。いつまで続けられるかな?
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ここによく来てくださる方はご存知の通り、
私には、すごく悲しいことや苦しいことをじーーーっと見つめてしまう癖があります。

それは子どもの頃からずっとそうでした。
みんなが目を背けてしまうような傷だとか、死んでしまった虫や動物だとか、
そういうものをじっと見るのです。

見たい、というのとは違います。
目を背けて、無かったことにするのが耐えられない、
そんな風に忘れて生きていくことが許せない、そんな感じです。

子どもの頃、毎日車に乗って越境登校していたせいか、
車にはねられて死んでしまった犬や猫を何度も見てきました。
父は「見るな」というのだけど、どうしても目を背けることができなかった。
可哀想な最期を、なかったことに出来ない、せめて悲しんで心を痛める
ものが一人くらい居てもいいじゃないか、そんな気持ちでした。
胸が痛くて涙が出て、それでも、じっと見ずには居られなかったのです。

そんな子どもが、そのまま、大人になっちゃったというのが私だと思います。

私、長い長い間、前向きに行こうよ、という言葉が嫌いでした。
世の中は、明るく振舞うことを強要しているように思えていました。
たとえば、癌にかかって、闘病中の人が明るく笑っているとか、前向きに
自分が治ることを信じているとか、そういうものをすごく積極的に褒め称えて
報道します。
もちろんその人は素晴らしいし、本当に見習うべき存在なのだけれど、
それとは別に、そういうものを取り上げる社会というのが、言外に
「みんな前向きであるほどいいのだ」と言っていると感じていたのです。

でもそれなら、前向きになれないときには、自分をとても否定することになりませんか。
私は前向きになれない、と。

本当は、誰だって前向きになれないときがあるし、あなたが前向きになれな
くたって、それは劣っているってことじゃないよ、そのままでいいんだよ、というメッ
セージが、世の中に少なすぎると思うのです。

だから私は、前向きキライ病でした。
ポジティヴ教もキライでした。

でもね。
最近はこうも思うんです。

前向きであることを、否定する必要はないし、
素直に、前向きな気持ちになれるならそれもまた、ステキじゃないか。

書いてみると当たり前のことなんですけれど、
私は自分が前向きになることも嫌がっていたのかもしれないなと思います。
だから、自分の中に、「前向きになれないときを認めようよ」という声がある
のと同じくらいに「前向きなときもあるよ」という声があるんだと発見し、それ
を受け入れることは、自分の中では小さな革命です。


どんなことにも、表と裏があります。
見えている顔の影では、別の顔があるんだということを、きちんと分かってい
るのが、本当の大人であり、思いやりではないでしょうか。
病と闘って、笑っている人が、実は見えていないところでは歯を食いしばっ
て耐えていること、頑張っていることを想像できないのは幼稚なのでは。


相手が言葉にしないこと、言葉にしたことの反対側を思ってみる。
相手が表現していることの裏側になにがあるかを思ってみる。

そうすることで、世の中は本当のリアリティを備えて私達に向き合ってくれる
のではないかと、私はそう思うのです。

人の大脳は何故こんなに大きいのか。
そう、このことを思うためなのです。
与えられた能力は、思いやりのため。
世界を守るためのもの。
私はそう思います。


だけど、大脳が暴走して、本当ではないこと、ありもしないことを思ってしまう
のも事実。
高性能なものは、いつだって扱いが難しい。
本当にそうですね。

大脳をきちんと制御するには、日ごろの訓練が必要なのですね。

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