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2007年9月2日開始。いつまで続けられるかな?
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人が困っているように見えても手を出さない人の気持ちにはどんなものがあるだろう。

「自分には関係ない」
「関わりになると面倒くさい」
「おせっかいかもしれない」


もう10年くらい前のことだけれど、今でも心が痛む思い出がある。

私は夫と姑を車に乗せて、出かけようと駐車場から大通りに車を出した。
その時、大通りの歩道で、男性が大の字になって寝ているのに気づいた。
横断歩道の前なので、道を渡ろうとする人も渡った人もその男性に気づ
いたが、だれ一人立ち止まろうとしなかった。
私は車からそれに気づいたが、信号が変わり、大通りなので止まり続け
ることも出来ず、そのまま車を発進させ、目的地へ向かってしまった。

誰も立ち止まらず、彼を助けようとしなかったことに衝撃を受けていた。
今の社会は、これほど明確に助けを必要とする人さえも、罪の意識なく
見て見ぬふりをするのかと。

そして、自分も何とかして車を停めて、彼の元に向かうべきだったと強
く後悔した。私も見捨てたのだから。
自分一人ならおそらく救助に向かったが、姑が乗っていたことが大きく
影響した。夫と姑の二人を足止めすることが体裁悪いように感じたのだ。
いい格好しているように思われたくなかったというのと、姑を待たせた
り、目的地へ到着するのが遅れたりしてはいけないという思いから、私
は普段の行動が取れなかったのだ。

私は結局、どうでもいい見栄の為に、彼を見捨てたのだ。
人として、本当に、最低だったと思った。

出かけた先から戻ると、彼はもうその場にはいなかったが、私は、その
男性がどうなったのだろうかとずっと気になった。

今でも、同じような天候の日、車を出す時に思い出す。
そして次には絶対に、人を見殺しにしてはいけないと自戒する。
思い出すたびに彼に詫び、自分の愚かさに涙が出る。
どうか今も、彼が元気で生きて居てくれるようにと祈る。

「どうしましたか?」
「お手伝いしましょうか?」

たしかにおせっかいになるかもしれない。
でも、おせっかいは絶滅してはいけない。
しぶとく生き延び、後世に繋がなければならない。

私はこれからの人生は、出来るだけおせっかいおばさんになろうと思う。

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