感謝は与えられるエネルギー

宗教に触れたことのある人なら分かると思うけれど、宗教と
いうのはとにかく「感謝」を推奨するものだ。

私が触れたのは仏教のいくつかとキリスト教のいくつかだが
どこの集会、礼拝に行っても「感謝」という言葉を聞かなか
った事は一度もないと思う。

キリスト教の礼拝では、牧師の言葉の合間にさえうなづきの
代りのように「感謝」「感謝」と言う人が何人もいる。
夫と付き合っている時に、一緒に礼拝に参加したら、その感
想も「キリスト教ってやたらと感謝感謝言うねえ。何にでも
感謝だねえ」と言ったくらいだ。
祖母の信仰していた仏教の月刊本にもやたらと感謝という字
が躍っていた事を覚えている。

確かに、自分の心に感謝の念が沸き起こった時の、光に包ま
れるような幸福感は、他に比べるものが思いつかないほど素
晴らしいものだと思う。

けれど、一方で、私は思う。
「感謝しろと言われて感謝できるものだろうか」という事。
「感謝しなければ、と思って作り出す感謝は、本当の感謝と
言えるのだろうか」

私は、親に対して感謝すべきだと強く信じて生きてきた。
何度も感謝状を書いたし、ありがとうとも言ってきた。
だけど、それは本当に、あの素晴らしい光溢れるような感謝
だっただろうか。違うと思う。

心に感謝というエネルギーが宿る時、自分自身のちっぽけさ
を感じそしてすべての苦難を超越して幸福感を感じる。
そのような感謝を、両親に感じたことがこれまであっただろ
うか。

残念ながら、それはまだ起きていないのだ。
私は親を敬うべき、私を育てる時の苦労に報いるべきだとは
強く思うし、頭のレベルでの感謝を感じてはいる。
しかし自分を超越した感謝のエネルギーを両親に対して感じ
たことは、正直に言うとまだないのだ。
それはとても残念な事に間違いない。
申し訳ないとも思う。
私はいつか、両親に心から感謝出来ることを願っている。


ただ、私は本物の感謝のエネルギーを感じた事がある。
その事が救いだ。

今、いろいろなものに対して感謝出来るエネルギーがふとや
ってきている。つまり、感謝とは自分の中で作り出したり搾り
出したりするものではないのだと感じる。
自分の中をクリアにしていると、ふととても大きなエネルギー
の源にアクセスするように思う。そしてそこから、光のような
エネルギーが流れ込んでくる時、私は感謝や愛そのものが自分
の中にやってきたと感じるのだ。

だから私は、自分をクリアな状態で維持しようと努めている。
その事には一生懸命だ。それが修業であり、私の人生の課題だ
と思っている。

私に関わる、多くの方、一人ひとりに感謝している。
私に批判を与える人にも、感謝を感じる。
そこに生きているすべての命と存在するものすべてに感謝している。

子供優先

私は日曜日も仕事していて、休みは月曜日だけなのだが
そうすると子供と一緒に存分に遊べる事がとても少なくなる。

日曜日の仕事は午後１時までと決めてはいるけれど
朝早くに出かけたり、朝のんびりと過ごしたりする休日は極端に少ない為
子供は「一緒に遊べていない」という印象を持っている。

この間の日曜日は珍しく仕事が入っておらず、朝からお弁当を作って、
大きな公園に娘を連れていった。
そうしたら、喜んだこと、喜んだこと。

私と丸一日、べったりしていることなどほとんどないので
本当に楽しそうだった。
私の仕事の仕方は、娘にはとても気の毒なことをしているのだと、あらためて思う。

時間が出来ると、子供とのイベントを組み立てて、罪滅ぼしをしようとする。
何事も子供優先だが、それも今だけだろう。
そのうち子供が離れていく。
私の方が一緒に過ごしたくても、友達と過ごすようになるだろう。

娘の幼い頃の写真をみると　こんなにも赤ちゃんだったなあと思う。
けれどその赤ちゃんに対して、私は年齢以上の要求をしていたような気がする。
賢い子だけに、言葉も早く、何でもこなせてしまう娘に、さらに上、さらに上の期待をかけていなかったかと、自問する。そして少し恐ろしくなる。私は彼女の心を壊していないかと。

幼い頃の彼女の写真は、子供の本当の年齢相応に、子供らしく甘えさせてやる必要を思い出させてくれる。
子供が「まだ子供」なのだと思い出すのは、本当に重要なことではないかと思う。

ゆっくり、ゆっくり育って欲しい。
ゆりかごのような母でありたい。

まだ坊さんじゃなかった

たぶん、私の前世は宗教関係者なんではないかと思う訳ですが。
それもたぶん、仏教ではないかと。

どうやら、その影響が今のこの人生にも色濃く残っているのではないかと気付いた今日この頃。
お金に執着することをとにかく避けようとしたり、名声を得ることから背を向けようとしたり。

で、いきなりなんですけれども、ある声が今日自分の頭（？）に響いたのです。

「お前は、今生ではまだ坊主ではないのだぞ」

どっかーーん。と衝撃を受けました。

自分の中では、自分はほぼ出家者の気分だったのです。
よく考えたら、家族もいるし、どこからどうみても世俗の人間です。
ほんとだーーーー。

もっと普通でいいんじゃないか、と思いました。
今の身の丈に相応しい事を考え、振る舞わなければと、また気持ちを新たにした処です。

自分って、自分で分かってるよりずーーっと複雑なんだなあと…。
しんみり。
まるでモザイクのよう。
過去の影響のモザイクで、割れた鏡のようにいろんな角度の私がそこに映っている。
そしてそれが全部、私なんだなあ…。

仕事、頑張ってます。仕事は楽しいです。
お金になるならないは関係なく、私は自分でこの仕事を選んでるし、好きです。
名声を得ることから必死に背を向けてましたが、これもやっぱり不自然なんだと思いました。

自分に振りかかるものはすべて受けてみようと思いました。
貧乏も、裕福も、非難も、名誉も。
すべてを避けずに、何がきても自分のままでいようと、あらためて思えました。
結局私は、貧乏になることを選んでいたのです。そうなるように、敢えて力を入れていたのです、きっと。だからもう力を抜こうと決めました。
すべてに抵抗しない。
受けてみる。

「お前は今は坊主ではない」と雷を落としてくれた声に感謝。
大事なことなのに、全然見えてませんでした。
大地に全身を投げ出して臥して、この感謝を伝えます。
ありがとうございます。

殺さないで

外国のホテルで家族とはぐれ、どうやら家族がどこかで危険な目に遭っているという、
とんでもなく恐ろしい夢を見た。
とてもここには書けないようなホラーな場面、残虐な出来事が次々に展開され、目が
覚めた時に、どうして私の脳はこんなにも恐ろしいことを思いつけるのかと、自分が
空恐ろしくなった。

アメリカホラー映画なんて顔負けの恐ろしくおぞましいシーンが出てくる。
しかも体感はリアルに本物なので、そこがまた恐ろしい。
ほぼ、本当に経験するのと同じくらいのショックを受ける。

明け方にそんな恐ろしい夢を見て、思わず起き出して家族の安否を確認する。
夢の中では血だらけで瀕死だった犬のももを抱きしめその暖かい身体に触れて、あれ
は夢だったんだ、こっちが現実だと何度も確認する。

そして朝食時のニュースで、昨日、東京で自転車のかごに遺棄されているのが見つか
り保護された生後間もない赤ちゃんが、昨日の夕方に亡くなったと報道された。
思わず叫んでしまう。
何故、自転車かごなんだ、と。
育てられず遺棄した親にも事情はあったのだろう。
だけど何故、気温４度の外に捨てるのか。人の家の自転車カゴなのか。
何故、病院のロビーとか、もっと暖かく、すぐに人が気付きそうな場所にしないのか。
許せない、許せない。そのあまりの未熟、稚拙を見過ごせない。
そして脳がチカチカとスパークするほど悲しい。救えるはずの命だった。

こういう現実を知るたびに、本当は叫んでしまうくらい、私はショックを受けている。
実際、娘がいない時ならテレビに向かって叫んでいる。

命が、その与えられた時間を使い切る前に、一方的に絶たれてしまう事に壮絶な抵抗
感を感じる。私が、この世でもっとも許せないと感じてしまうことがこれだ。
私の中の核の部分が、大声で「殺すな」と叫んでいる。
「命は果たされるべき光なのだ」と。


そして、あの恐ろしい夢は、私に何を告げようとしているのかを考える。
あれは、私の中の何かが上手く行っていないというサインだ。
私はおそらく犠牲にすべきではない大切な何かを犠牲にしようとしている。
それを食い止める為の警告夢だと感じる。
しかし残念ながら、自分が何を犠牲にしようとしているのかに手が届いていない。
自分ではわからない。

だがこのままでは、私の中の大切なものは一つ一つ奪われ、あのようにむごたらしく
殺されてしまうのだろう。早く気付かなければならないようだ。

現実に落とし込めているのかどうか分からないけれど、今私は、家族は私が守らなけ
ればならないと強く思う。私が経済的に困窮するということは、私の経済力に依存す
る家族が困窮することを意味している。家族を守らなければならない。
私がやらなければ、私の家族を助けてくれる人は居ないのだ。

お金なんて生きて行けるだけあればいいのではないか、と個人レベルの私は相変わら
ずのんきだ。
きちんと正当な対価を受け取って稼ぐ事を、自分の中に落とし込んで生き方の修正を
計らなければならない。

殺さないでと何かが言い続けている。
このメッセージは何だろう。

トイレにて

ものすごく、どうでもいい話なんですが。

娘とあるショッピングモールのトイレに入りました。
個室をのぞいた娘が　「ここ、流れてないからいやだ」と言って、
別の個室を選びました。
「あらそう？」と私は流れていないという個室をちらっとのぞいて
その個室の隣に入りました。
するとその直後、足音がしてきて、となりの個室に誰か入ったのが
わかりました。そしてその人は、流れていないはずのトイレを、流
すことなく、その便座に腰を下ろした音がしました。

内心「へえ〜流れていないトイレでも全然気にしない人はいるんだ
なあ」と、少々驚きつつも、まあ、そういう人もいるんだろうと思
っていると隣から、紙を取る時のカラカラというトイレ独特の音が
してきます。私は立ち上がって自分のトイレを流して、個室を出ま
した。娘はまだ個室です。
直後、隣のトイレから若くてきれいにお化粧したお嬢さんが出てき
ました。いわゆる「お嬢系」のキラキラ派手目な人です。その人は
私とすれ違い、洗面台の前で自分の顔と、服の端々を一心にチェッ
クしはじめました。私はそれを横目に、まだ個室の中の娘に「おー
い、ママはもう出たよ、大丈夫？」と声をかけながら、ふとある事
に気付きました。

この人が個室から出た時に、聞こえるべき音が聞こえなかった、と
いう事。
そうつまり、水を流す音です。

その疑惑から本当に本能的に、その人の出た後の個室をチラとみて
しまいました。そして、みてはいけないものを…。

そう、その人は、自分のした後のトイレを流していなかったのです。
自分以外の人がした後を気にせず、その上に自分が用を足して、さ
らに自分の後を流さずにトイレから出る人に、私は初めて遭遇してし
まったのでした…。

そしてさらに。
この人はトイレから出るなり、洗面台にまっしぐらでしたが、一向
に手を洗おうとしないのです。そのままの手で、顔でも目でも髪で
も触っています。

娘と添えつけの水せっけんで手を洗って流す間、彼女は熱心に自分
の服や前髪の形や目の周りのアイラインを直したりチェックしたり
していましたが、ついに立ち去るまで、手を洗うことはなかったの
です。


いや…ほんとうに…どうでもいい話なのですが…。
彼女がどうであれ、ほんとうに、どうでもいいのですが…。

ザ・無頓着。　という称号を彼女にあげたいと思います。


追伸：トイレが故障していて、流れなかったのだという可能性も考
えました。しかし残念ながら、彼女が去った後、私が代わりに流し
てあげた時には正常でした。
おそらく普通は、「彼女が水を流した音がしない」だなんて事に気
付く人はそんなに居ないのだと思います。気付かなくてもいい事に
気付くというのも、ある意味ではその分人生を複雑にします。

マヤ暦

マヤ暦をご存知だろうか。

メキシコ、グアテマラ地域に栄え、１０世紀までに滅亡したマヤ文明の生み出した、非常に精巧な暦が、マヤ暦（マヤン・カレンダー・チャート）である。
マヤ人は、独自に大変精密な天体観測技術を持っていたと考えられている。その技術と文明の結晶であるマヤ暦は私たちが現在使っているグレゴリオ暦よりも精巧な完成度の高いカレンダーとして知られている。

マヤ暦と言えば、「マヤの大周期」という長期暦がある事が有名だ。
そして、この暦がグレゴリオ暦でカウントすると２０１２年１２月２２日で終わっている、という話が非常にまことしやかに語られている。ネットで検索すれば、この手の終末論が山ほど出てくる。

しかし、私はマヤ人の滅亡の歴史を思う。マヤ人に終末思想があったのか？を疑問に思う。
そもそも、マヤ文明が滅亡したのは、スペイン人の侵略のせいである。当時、マヤ文明の担い手であった神官たちはまっさきに皆殺しにされた。その暴挙の中心人物として知られるのは、キリスト教司祭ディエゴ・デ・ランダである。彼は、マヤの貴重な文献をすべて焼き払い、マヤ文明を闇に葬った張本人でありながら、みずからマヤ文明に魅せられて研究し始めるという矛盾した生涯を送る。
しかし自分で重要な文献を焼き払ってしまったので、その後独学でマヤ文明を研究した。マヤ人にその歴史や文化を聞き出そうにも、自国とその文明を滅亡させられたマヤ人が彼に真実を語る事はなく、彼は事実とは食い違う西洋流の偏見に満ちた研究書を残した。残念ながら、今に伝えられているマヤに関する情報のルーツはすべてこのランダが発祥なのである。
その５００年後、やはり西洋人の考古学者エリック・トンプソンがマヤの研究に着手するが、残されている文献はランダのものしかなく、またマヤ人は西洋人への不信からトンプソンにも真実を語っていない。よって、現在私たちが耳にするマヤに関する研究のほとんどが、ランダとトンプソンの研究をルーツとする一方的な視点のものなのである。

長い時を経て、マヤ人の生き残りの中から、ようやくマヤンカレンダーに関する真実の情報と思われるものが声をあげている。そちらの言い分を聞くと、ネットやニューエイジ系の情報にあるマヤ関連の話がいかにも眉唾であると思えてくる。

マヤ先住民族の長老フンバツ・メンによれば、マヤには、終末思想はなく、自然（太陽や月）と完全にシンクロする暦があるだけであったという。
マヤ暦では、１３年が最少単位のサイクルとなっており、グレゴリオ暦でいう１年では暦は完成しない。マヤ暦では、女性の為の暦として２８日を一月として月の満ち欠けと完全にシンクロする太陰暦が使われていた。これは日本でも同じで、月にシンクロする事は生殖の上でも、また漁や狩り、農作にも重要であった。世界各地に、太陰暦を使っていた文明が存在している。

マヤでは太陰暦の他に、神聖暦ツォルキン、太陽暦ハァブが存在している。ツォルキン暦とハァブ暦の二つが非常に重要であるのに、マヤ研究第一人者であるはずのホゼ・アグエイアス博士はハァブ暦を十分に理解していないまま独自にツォルキン暦を基に「マヤカレンダー」という名称の暦を発表している。いわゆるネットなどで「マヤカレンダー」というもの、「コズミックダイアリー」というもの、そして「１３月の暦」をマヤカレンダーと称しているものもあるが、これも、本当のマヤ暦とはまったく関係がないのだそうだ。マヤ先住民族の各部族の長老達がこれらを否定しているという。

何事も自分で調べて行く事は重要だと思う。

私は本物でない情報に躍らされるのがなによりも嫌い。
だから、これはと思うものは何でも自分でできる限り調べていく。
本当だと思えるまで、けっこうしぶとく調べ、疑い続ける。

一度是非、マヤ先住民族の長老からマヤン・カレンダーに関して学んでみたいと思う。
占いや神秘主義とは別に、失われたマヤ人たちの科学力から学びたいという気持ちがある。
滅んでしまった文明、滅ぼされた民族に興味があるのは何故だろう。
チベット問題を無視出来ないのも、彼らの民族と文明が、滅亡しようとしているからだと思う。

それにしても、日頃、毎日、常に使っているグレゴリオ暦だけれども、これは日本人には合わないなあと思う。なにしろ、グレゴリオ暦（西暦）というのは、キリストが生まれて何年経ったかが分かるもの以上に優れているところがないのだ。つまりキリスト教信者にはありがたい暦だけれど、それ以外の人にはただの押し付けられた暦なのだ。

日本人は、月の満ち欠けと完全にシンクロした太陰暦（月のカレンダー）を長年使ってきた。
今日が満月だとか、新月だとか、気にしている人はもう少ないかもしれないけれど、私はいつも月を眺めている。そろそろ新月だなあとか、満月だなあとかで、時間の経過を感じている。
自然（地球・月）とシンクロするのは、ここに生まれた動物としてとても当たり前の事のように思う。

結婚記念日

今年で何回目になるのかなあ。
まあ、いいや。とにかく結婚記念日です。

徹夜明けで講演会こなしてヘロヘロだけど、とりあえずビールと梅酒で乾杯。
手作りの味噌味ギョウザを４０個作ってみんなで完食。

お金がないと、家族仲が良い事だけが手に入れられる幸せ。大事にしよう。

結婚式の前夜になって、「そういえばプロポーズされてないんだけど」と言ったら
神妙な顔で「世界でいちばん幸せなカップルになろう」と言った彼だけど
あの時の彼と今の彼は別人なのだろうか？

いろいろ成長して、私も彼も、すごく変わったよね。
変わらない愛なんて私たちの間にはない。
ただただ、今生み出す新しい形の愛があるだけだ。

十数年前のあの日の愛と今の愛は全然違うものだけれど
変わったからと言ってそれがなんだい。

愛だってその時の自分に合わせて瞬間ごとに生まれ直してるさ。
転生し続ける愛と一緒に　行けるところまで一緒に行けたら、それでいいと思う。

前にも書いたけど
「モーツアルトとくじら」という映画で、アスペルガー同士のカップルが描かれている。
そのヒロインのイザベルが言うセリフ。
「私、未来はわからない。約束は出来ないの」
今どんなに好きでも、明日同じように好きかわからない。だから変らない愛を誓い合う事ができないと正直で純粋過ぎるイザベルは泣く。

私も同じだ。来年、彼と一緒に暮らしていると約束出来ない。
だけど二人がいちばん幸せであるようにと最善を尽くす。
私に出来る約束はそれだけ。

とにかく結婚記念日、おめでとう。
金婚式まで一緒に居られたら、客船に乗って世界一周旅行に行こう。

車ナシの実験

車って意外と維持費がかかっている。

本体の他に、車検、税金、ガソリン代、修理代…。
算出すると、我が家の場合、車本体をゼロだとしても、月々２００００円弱の維持費がかかってきたことが分かった。

それなら、車を持たない生活に切り替えれば、月々２００００円弱が浮くという事になる。

しかしここで見過ごせない事。
月２００００円浮いても、これまで主に食品を安く仕入れていたお店を回る事はできなくなる。
近所のスーパーで全部まかなうと、月に１万円以上は食費がアップする。
そして、出かける時には全部バスなどを使う事になる。
これまでほとんど家計に計上されてこなかった「交通費」がかかるようになる訳だ。
灯油も、最安のお店まで仕入れに行く事はできないので、割高になる。

結局、月々浮いたお金は、割高になった分で消えてしまう。
その上、車で生み出していた休日のレジャーと、便利さを失う事になる訳だ。
どっちが自分たちの生活として、大事なのかを改めて議論している。

ここ数日、ずっと歩きと自転車で過ごしているけど、これはこれで自然に運動量が増えて健康的だとも言える。

不便さはやはり買い物だ。
野菜などは白菜でもキャベツでもかぼちゃでも丸ごと買うので、とても重い。
牛乳も２パック以上買うのだから、一度の買い物で重量は１０キロを超える。
これを歩きの買い物で買うのは無理だ。

今月末までを期限に、車をどうするか、決断しようという事になっている。
今は、とにかく一月、車ナシの生活を実験だ。

悩むなあ

車の１件、家族でも話し合いつつ、みんなで決めかねて悩んでいます。

昨日、夢の中で、やっぱり車を修理して車検を通して、廃車まで乗りたい！という気持ちになったのだけど、それにかかる費用が、あああああおーーん…。

そもそも私が借金と名のつくものに手を付ける場合には、絶対にこの日までに返せるという保証のある場合だけだったし、気軽にローンやキャッシングを利用出来る性格ではないのです。
どうしても借金は嫌い！借金反対！安易な借金はやめよう！！

夫の案：
廃車にする。　→　かかる費用がいちばん少なくて済む。
売り払う　　　→　わずかでもお金になる。
借金して買い替える→　どうせお金がかかるなら、修理にかかるお金分の予算で中古（今の車より燃費のいい車）に乗り換えるべき。

夫の案には、全然今の車に乗るという事は見当たらないのです。
愛着とか、数字にならないものは扱えない。守備範囲外。
ほんと気持ちが分からないヤツだ。

それにしたって車がないとほんとに困る生活をしてきたんだなあ。いきなりビデオ屋さんに行けないや。遠すぎ。それと、お買い物も、これまでルーチンで回っていたお店には全部行けない。お米の精米にもいけないし、灯油もどうすればいいんんだか。
車がない生活をするには、そのためのやり方を新しく構築しないと到底生活して行けない。

あっ、そう言えば、車のない生活はほとんどした事が無いのだという事実に気付いた。
アメリカでも車買ったしなあ。
車依存なのか！うわー。面白いことに気付いてしまった。

今、愛車は、オートバックスの車庫に預かられたままです。
あいつ、戻ってこられるのか…それともこのままさようならになるのか…。
あーーー。どうにもならない金額で、頭が空転、仕事が手に付かない！
これを貧乏暇なしというのか！

とりあえず週末、ビデオは自転車で１時間かけて返しにいかねば…。

生きてます。すーーーはーーー。

車さんさようなら…

車検が払えません。
よって数日中に、車を手放す事になりそうです。

娘が生まれると同時に買い替えたタウンボックス。
犬と子供を乗せて、いろんな処に走り回ったなあ。

子育ての思い出と、チャムの思い出が一杯詰まってるこの車を手放すのは、ほんとうに残念です。
廃車まで乗るつもりだったからなあ…。
まさかここまで貧乏になるとは思っていなかったの。ごめんね、車。

生きていくのは別れの連続でもあると思い知る。
こんな事があると、NPOなんてやらなきゃ良かったのか、もっと普通に、お金を稼ぐ事やればよかったのか、とふと心をよぎったりもします。貧乏でも、人の役に立てているならいい、と思っていた自分が滑稽だったり。

いや。
それは本当じゃない。
すねてる自分が作り出す不幸に過ぎない。
めげるな、自分。頑張れ。
何も悪いことはしてきてないじゃないか。もっと胸を張れ。
やってよかった、頑張って良かったと言える日が、きっとくる。

そっか…ここまで書いてて少し分かった。
あの車は、チャムにつながってるんだな。だから手放したくないんだ。
最後に火葬場に連れていった時にも、あの車にチャムを乗せたから。
チャムが残ってる気がするんだ。だから本当に、あの車が走れなくなるまで手放したくないんだ。
それなのに、ただお金がないというだけで、手放さなければならないこの辛さが、不幸をどんどん作り出す。

たかがお金、されどお金なんだね。
貧乏は嫌じゃないけど、大事なものを持っていられないのは嫌だなあ。。。